秩父三社巡り。【秩父神社+α】

寳登山神社を後にし、そこからまた一時間ほどバスの旅。
天気はすっかり晴れてとても良い感じ。
やってきたのはやってきたのは西武鉄道秩父駅よりほど近い、秩父神社です。


しっかりと参拝をして御朱印をいただきます。

かなり歴史の長い神社だそうです。

秩父神社のご創建は、平安初期の典籍『先代旧事紀-国造本紀-』によれば、第十代崇神天皇の御代に知知夫国の初代国造に任命された八意思兼命の十世の子孫である知知夫彦命が、祖神をお祀りしたことに始まるとされており、武蔵国成立以前より栄えた知知夫国の総鎮守として現在に至っています。

扁額には「知知夫神社」と表記されています。

こちらの社殿にもカラフルな彫刻が施されています。
上の写真左側の虎の彫刻はよく見ると母虎が豹として書かれています。これは間違いなどではなく、虎の群れを描く時はその中に必ず1匹を豹を描くのが当時のセオリーだったそうです。
そしてこの彫刻「子宝・子育ての虎」や、
下の「つなぎの龍」は、日光東照宮の「眠り猫」で有名な左甚五郎作とされているそうです。
境内には同じく日光東照宮の有名な「三猿」と全く逆の「よく見・よく聞き・よく話す」の「お元気三猿」もいました。

この「つなぎの龍」に関してはこんな話が。

その昔、秩父音霊場札所十五番である少林寺の近くの天ヶ池に住みついた龍があばれた際には、必ずこの彫刻の下に水溜りができていたことから、この彫り物の龍を鎖で繋ぎ止めたところ、その後、龍は現れなくなったという不思議な伝説が伝わっています。

とても面白いですね。
それだけ当時の人から見ても、動き出してもおかしくないと感じるような躍動感のある素晴らしい作品だったということでしょう。
社務所には手ぬぐいもありました。

この日一番ズームレンズを持ってこなかったのを悔やんだのが、本殿北側中央にある「北辰の梟」です。

身体は本殿の方を向き、頭は180度真北を向いて祭神を守っているそうです。
この向いている方角は北辰=北極星で、その信仰はこの神社の祭神でもある妙見様です。
妙見様といえば、以前訪れた千葉神社を思い出します。
この梟が小さくて可愛いんです。
悔しいので案内板に書かれた梟を撮ってきました。

可愛い。


境内は見所が結構あったのですが、あまり時間に余裕がなかったので隅々まで見られませんでした。

なにはともあれ、天気は雨予報が嘘のように快晴で日差しが暑いくらい。

それに映える綺麗な彫刻を見られて大満足でした。

そしてそこからまた一時間ほど移動。
かなり山の中までやってきました。
ついたのは小鹿野の観音茶屋さん。

そこで美味しいものをいただけるのですが、時間があったのでガイドさんに教えてもらったそこから近い地蔵寺という場所にいってみました。

こちらは水子供養のお地蔵様で有名なのですが、驚きはその数。
増上寺の千躰子育て地蔵もすごかったですが、こちらはなんと1万躰以上。

見渡す限りのお地蔵様が並んでいます。
その光景にただ圧倒されるばかり。

しかし供えられた可愛らしい風車を見て、これは水子供養の為の場所だというのを思い出して、少し切ないような寂しいような気持ちになりました。

近くのトンネルもまた、独特な雰囲気に包まれています。

小鹿野には所々にまだ綺麗な紫陽花が残っていました。

さて程よい暑さの中、観音茶屋さんへと戻ります。


店内はレトロな良い雰囲気です。

これはなんの機械でしょうか。


窓の外に見える鮮やかな赤い傘を眺めていると、涼しい風が入ってきます。
そしてこちらでいただいたのは今回のツアーの目玉の一つ、
「毘沙門氷」です。

割と最近始まった新しい町興しの一環のグルメのようです。

毘沙門氷(びしゃもんこおり)は、小鹿野町に湧出する平成の名水「毘沙門水」を氷結し、地元産フルーツシロップをトッピングに、地元陶芸家の手による織部焼きの器に盛った、とことん「地元」にこだわったかき氷です。

ふわふわの氷と果肉が入ったイチゴシロップに練乳をかけて...って美味しくないわけがないですね。
しかもいい具合に気温も上がってさらに美味しくいただけました。
味は他にブルーベリー、ゆず、トマトがあるようです。
「行きたい神社に行ける!写真が撮れる!」
というのが個人的な目的だったので、ちょっと嬉しい誤算。

この時点でもだいぶ楽しめているのですが、
この後ついに行きたかった場所、個人的目的地に向かいます。

続く。